最近のお気に入り

仕事が終わって品川駅で乗り換える
最寄駅のひとつ前でまた乗り換える
電車が来た
何も考えていなくても体は自然に動いて
空いていた目の前の椅子に座る
そしてまた品川駅に着いた
体は自然に家とは逆方向の電車に
私を座らせてしまった
朝の出勤コースを夜に体験して
数十分前に乗った電車と同じ電車に乗った
電車を乗り間違えて
もといた品川駅に戻ってきてしまったので
また品川駅から電車に乗った
こういった体の自然現象は
私の日常では「稀に」
と書こうとしたが「よく」起こることなので
ショックを受けるのは1秒くらいで
すんなりとその状況を
受け入れられるようになった
時間を無駄にしたことへのショックより
帰りが遅くなったので
今日のご飯を考える時間が少ないことの方が
私にとっては重要だった
今日は、てきぱきご飯を作るぞと
すたすたと家の階段をかけ上がる
朝つくっておいた
鶏つくねと白菜の中華スープが
きらきら油を浮かせている
小さな親子丼と一緒に食べようと思って
鶏と(スープではなく親子丼のほう)
薄く切った玉ねぎを甘めのタレで煮込んで
ふつふつ出てきた湯気を見ていると
思い出してしまった
お米を炊いていない
これほどショックなことはなかったので
ショックなことにはなれている私も
ショックだった
ああ〜とつぶやいてみると
どこか肩の力が抜けて
崩れそうになっていた洗い物に気づく
頭でぐるぐる考えていることと
体と、やってくる毎日が
バラバラになっていたのかもしれない
しゃかしゃかとお米をといで
ピッと炊飯器をスタートさせたら
何かのスイッチが入ったみたいに
バラバラになりかけている家の中を
元の位置に戻すことにした
そう体が勝手に決めたらしい
こうして私の理想計画は
バタバタと崩れてしまったり
いざという時に大事なパーツが
足りなかったりする
「何回目?」と回数を尋ねられるし
「はじまった」と言われるが
はじめた記憶がない
こうした日々なので
計画がダメでも計画2をやり始めるような
パンがなければケーキを食べ始めるような
大体のうまくいかなかったを
どうにかやりくりできそうな
勇気だけが残りました
キッチンの方で
ピピーっとご飯が炊けた音がした
炊き立てご飯に、ぐつぐつの卵とじ
火傷なんて後先考えずに食べるから
美味しいんだ親子丼は








